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  • 松下 尚士

安くするためにはこうしなさい!できるだけ安く注文住宅を建てる方法


賃貸暮らしから憧れのマイホームを購入する時に予算やデザインを考慮した上でぴったりの住宅を見つけることが大変です。


日本中で新築の物件が次々と建設されていますが、手頃な価格の住宅は不足しており、特に都市部でその傾向が強いです。もし、市場に出回る住宅に不満を感じていたり、予算の範囲内に収めるのに苦労しているなら、競争の激しい住宅市場から退場することも検討しましょう。


ゼロから自分の理想の家、つまり注文住宅を建てることを検討する時期なのかもしれません。

注文住宅は自由度が高く、自分のイメージ通りの住宅を建設できることが魅力です。一方でデザインから決めることになるので、時間とお金がかかります。特に材料費と人件費が大きくなり、コストの負担を理由に諦める人もいるようです。


しかし、削れる部分を最大限に節約することでコストダウンを図ることが可能です。節約によって最大で数百万円もの費用を削減できます。


注文住宅は費用がかさむ


住宅を購入する最も安い方法は中古物件を購入する方法です。

次に新築の住宅を購入する方法が安いでしょう。住宅を購入する場合には価格を確認した上で現在の金利をベースにしてローン代を計算し、住宅購入の総費用を概算します。


注文住宅はマイホームを持つ選択肢の中で最も高い方法です。


デザインからすべて自分で決めるので、工期が長くなります。通常の建売住宅のように同じデザインの住宅をたくさん建設して、人件費と材料費を節約することもできません。


注文住宅を建設するときにかかるコストは材料費、人件費、許可証の取得費、建築図面の設計費、検査費などです。特に負担が大きいのが材料費であり、安価な材料を選択した場合、費用を削減することができます。全体的に住宅建設のコストは、各構成要素にどれだけ費やすかによって変動します。


全体の材料費を100とした場合の材料費に占める各パートの構成割合の概算は以下のとおりです。

  • 外観(壁、ドア、屋根など)…30

  • フローリング、カウンター、キャビネット(戸棚や飾り棚)…30

  • キッチンやバスルーム…15

  • 配管や暖房などの機械設備…15

ただし、これらの材料費は建設する地域によっても大きく異なる可能性があることを念頭に置いてください。


注文住宅の建設にかかる費用を節約するコツ

注文住宅の建設費用を節約することを検討する時にコスト削減のほとんどは、住宅の設計と計画の段階で行われます。すべてのコストを書き出して、どの部分であれば削ってもよいかを検討することで、莫大な金額を節約することができます。


注文住宅を依頼する先は工務店ですが、建築家を自ら探してもいいかもしれません。建築家の報酬は全体の建築費のわずかな割合ですが、正しいデザインによって全体的にさらに多くの費用を節約することができます。


ここからは、注文住宅を安く建てる方法について具体的に解説します。主な方法は以下のとおりです。

  • デザインをシンプルにする

  • 小型住宅を建てる

  • 経験と実績のある工務店と契約する

  • 住宅のデザインの承認を得ておく

  • 建築素材にこだわる

  • ディスカウント価格で建材を購入する

  • 環境に優しい住宅を建設する

  • DIYに挑戦してみる

  • 水回りを一箇所に集中する

  • 和室を省略する

  • 装飾を省略する

それぞれについて具体的に見ていきましょう。


デザインをシンプルにする

注文住宅をできるだけやすくする最も簡単な方法は住宅の設計をシンプルにすることです。


凹凸のある複雑な形状ではなく、正方形や長方形を多用した作りにすることで住宅のデザインはシンプルになります。2階建ての住宅を設計するときには1階と2階の構造や床面積が同じだと、壁や必要となる建材の量・種類が少なくて済み、安上がりです。

ちなみに3階建てだと、構造が同じでも設計の難易度が増すので、費用がかさみます。


正方形や長方形の箱型の住宅に魅力を感じないという方もいるかもしれません。そのような場合には、庭やシャッター、照明など費用がかからない装飾のオプションを加えることで外観の魅力を増すようにしましょう。


住宅の設計で費用がかかる部分は屋根です。


屋根には切妻屋根、寄棟屋根、入母屋屋根、片流れ屋根 ・方形屋根、 陸屋根など様々なタイプがありますが、シンプルであるほど費用がやすくなります。例えば、切妻屋根は形状が最もシンプルであり、コストが低くできるのが特徴です。切妻屋根とは同じ長さの2つの面で構成され、屋根の最頂部から地上に向かって2つの傾斜面が山形の形状をしており、 2等辺三角形になっている屋根です。


また、住宅の大きさや屋根の構造と大きさ、使用する材料、勾配の数、勾配の急さや長さなどさまざまな要因によって費用が異なります。例えば、屋根裏部屋の採光のための窓であるドーマー(屋根窓)を追加すると費用が高くなります。


小型住宅を建てる

注文住宅では小さい住宅が人気を集めています。


小さい住宅の最大の魅力は手頃な建築コストにあります。将来的に引っ越しを希望する場合には小さい家を車輪の上に建てることもできます。車輪ごと住宅を引っ越しすれば、再度住宅を購入する必要はありません。


注文住宅の建設にかかるコストは材料費と人件費ですが、家がコンパクトであれば、それだけお金の節約になります。また、大きな家や部屋数の多い家だと建築費用に加えて、将来的な光熱費や家の回収費用も大きくなります。

小さい住宅は不便だと感じるかもしれませんが、家族の成長や変化にあわせて住み替えることを考えれば、検討するメリットはあります。


ただし、小さい住宅にもデメリットはあります。

小さい住宅は住宅ローンの対象外になることがあり、購入費用全額を自己資金で賄う必要があるかもしれません。したがって、小さい家の節約メリットに魅力を感じていて、費用の全額自己負担に自信がある場合には検討する余地があるでしょう。


経験と実績のある工務店と契約する

注文住宅を注文する工務店選びは慎重に行いましょう。


経験と実績は各工務店がホームページで公開しています。豊富な実績のある優良な工務店であれば、「予算が限られているので、安い注文住宅を建築したい」と伝えれば、費用を節約するためにアイデアを出してくれます。また、節約するべきではない費用についても詳しいので、住宅の安全性に問題はありません。


住宅のデザインの承認を得ておく

依頼者がどの程度承認プロセスに関わるかは明確ではありませんが、依頼者自ら地方自治体の承認を得る必要がある場合には早めに設計の許可を得ておきましょう。

承認を待っている間にも費用がかかりますし、住宅の設計を変更するためにも費用が必要です。例えば、建築中に建築のデザインを変更すると、建築の総費用が大幅に増えることがあります。建築を始める前に承認許可を得ることはマストです。


ちなみに市や郡などの地方自治体から承認を得ずに建築を開始すると高額な罰金を請求されることがあります。


建築素材にこだわる

費用を抑えるために安全性を担保した上で従来のとは異なる素材や建材を使用することもできます。


例えば、再生素材と言われる古い納屋のドアや木材などは費用がお得です。ドアやフローリング、窓、装飾品など様々な部品に再生素材が使えます。工務店に依頼してもいいですし、廃材を扱う回収ショップに問い合わせして、古い材料を引き取ることができるか聞いてみましょう。


プレハブの壁面パネルも費用対効果が高いです。プレハブの壁面パネルは工場でオーダメードで作って、建築現場まで輸送して組み立てます。工場から建築現場まですぐに設置できる状態で運ばれるので、建設や組み立ての作業時間を削減することができます。


このため、壁の建設や組み立てにかかる余分な人件費を支払う必要がなく、コスト削減につながります。


プレキャストコンクリートも注目を集めています。これは規格化された壁などを作るために再生利用可能な金型にコンクリートを注いで、硬化させた後で建築現場に出荷されるコンクリートです。量産型であり、現場で組み立てるだけなので、労働力を削減し、また天候による遅延を防ぐことができるので、現場で作る従来の工法よりもコストが低くなります。


輸送用コンテナハウス(再生コンテナを利用した住宅)も人気を集めています。これは古い輸送用コンテナを住宅として利用する代替住宅です。構造体がそのまま残っているため、建築費を抑えることができます。ただし、居住空間にするためにコンテナを改造する必要があることや、複数のコンテナを使用する場合はコストが上がることを考慮する必要があります。


コブもコスパの高い建材です。コブとは粘土にわらを混ぜた壁土を指します。この土の素材はとても厚みがあるので、エネルギー効率が良く、保温効果もあります。また、コブの材料のほとんどは無料で手に入るので、材料費をかなり節約することができます。

また、コブは数百年の耐久性があると言われており、いずれ修理が必要になったときに新しい層を作るだけで簡単に修理可能です。


ディスカウント価格で建材を購入する

建材にこだわることで材料費を節約しましょう。建材費は注文住宅の建設において最も大きな費用の一つです。したがって、建材や材料の予算を削減することができれば、注文住宅を建てるためのコストを大幅に削減することができます。


建材の購入を始めたら仕入れ業者に特別価格(ビルダー価格とも言われます)があるかどうか聞いてみましょう。本来ビルダー価格は大量に建材を購入する建築業者のための特別価格ですが、聞いてみることに価値があります。もしくは工務店に建材を特別価格で仕入れることを依頼してもいいでしょう。


環境に優しい住宅を建設する

SDGsの影響で環境に優しい省エネ住宅が注目を集めています。持続可能な生活とエネルギー効率の高い住宅は、時代とともに増加傾向にありますが、それには理由があります。


より良い断熱材や高効率の窓など、エネルギー効率の良い材料を使用して、環境に優しいデザインの住宅を設計すると、長年にわたって光熱費を節約することができます。高品質の断熱材を使用したり、太陽光パネルや風力エネルギー装置を設置することができます。


これらの装置や設備には初期費用がかかるのが難点です。しかし、これは一度きりの買い物ではなく、投資として捉えてみましょう。長く住めば住むほど時間をかけて、たくさんの費用を節約することができます。

また、環境に優しい住宅を建築することで以下のような補助金を利用することができます。

  • こどもみらい住宅支援事業(新築・購入)

  • ZEH補助金

  • 地域型住宅グリーン化事業

このほかにも各地方自治体が実施している税制優遇措置や補助金制度があります。


DIYに挑戦してみる

注文住宅を建築した経験のある方やそのような人が友人や家族にいる方はDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。


基礎工事は工務店に依頼しますが、ペンキ塗りやフローリングなどをすべて自分で行えば費用を大幅に節約できます。安全な工具を準備して、建築に関する基礎知識を身につければ、ビデオを見ながらDIYができます。


単純に自分でDIYをする範囲を広げるほど、より多くのお金を節約できます。建築家やデザイナーを自分で選定し、インターネットを使って間取り図をダウンロードして着想を得てもいいでしょう。


ただし、配管や電気設備の敷設などライフラインに関わる分野に自信がないまま進めると、将来的に業者に修理してもらうことになり、結果として高くつくかもしれません。


水回りを一箇所に集中する

洗面所やキッチン、トイレ、バスルーム、洗濯機置き場など水回りの設備や装置を住宅の中の一箇所に集中させます。これによって余分な配管資材が不要になり、コストを削減することができます。2階、3階建て構造の場合にはトイレを各階に設置せず、1箇所にするだけで費用削減効果があります。


また、水回りを一箇所に集中することで建築費用だけではなく、ランニングコストを節約することもできます。水道光熱費を節約して、定期的なメンテナンスも容易になります。住宅の間取りを考える際には水回りを一箇所に集中しましょう。


和室を省略する

和室は洋室に比べて建築費用が高くなります。

和室には柱、天井板、長押、鴨居などが含まれています。これらに使われる壁材や建具は白木や和紙など高品質かつ耐久性の高い素材が使われているので、同じ面積であっても費用は洋室の3割アップになります。どうしても和室が欲しいという方以外は和室を作らないという選択肢もあります。


逆に和室を作りたいが、節約したい方は畳や壁材などの材料の品質を下げることを検討しましょう。


装飾を省略する

住宅の内装を省略するほど費用を節約することができます。一見シンプルで小さい家であっても内装や外装のオプション次第では無制限に費用がかさみます。


適切な建築計画が必要であり、まずは手元資金の大部分を最も基礎的な部分に充当しましょう。基礎工事や必要となる設備を設置することを最優先として、これにかかる費用を概算します。その上で余った費用を内装や外装に回すことができます。


予算に限りがあるのであれば、花崗岩のカウンターや大理石のフローリングは省略するか、リフォームの際に設置することを検討しましょう。


まとめ

記事では、注文住宅を可能な限り安く建築する方法を解説しました。

マイホームを手に入れる方法はいくつかありますが、経験とノウハウ次第では注文住宅が最も安い選択肢になることもあります。


ここで紹介した方法は事前に入念な準備をするほど、より精巧な住宅が完成します。正確な予算を立て、必要な許可は早めに取得し、建設計画が実現可能で予算内に収まることを確認しましょう。

ただし、あくまでも予算は常識的な範囲に設定しましょう。

実際に建築を始めると計画よりも少しお金と時間がかかることも知っておいてください。