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  • 執筆者の写真松下 尚士

はじめての物件探し!優先順位は物件の質? それともエージェントの質?選ぶポイントを解説

更新日:2022年5月12日

マイホーム造りは胸の躍る物です。今まで思い描いていた自分の空間の実現は非常に嬉しいことと思います。

しかし、家造りは夢物語ではありません。大金を使った買い物なのです。

ですから決して失敗は許されません。

さて、家造りを孤軍奮闘で行うと失敗のリスクが高くなります。

しかも、はじめての物件探しであれば、なおさらです。

そのため、家造りのプロに相談することが望ましくあります。

そこで、ここでは不動産選びの強い味方となる不動産エージェントについて紹介します。

不動産エージェントとは聞きなれない職種かも知れませんが、この記事を読み終わる頃にはどんな職種でメリットがあるかイメージが出来ることでしょう。

 

目次



1  不動産の相談はどこにするか 
   1.1 不動産会社 
  1.2 住宅会社  
  1.3 不動産エージェント

2 不動産エージェントとは何か  
  2.1 「顧客本位」の不動産の専門家
  2.2 不動産会社の営業マンとの違い

3 不動産エージェントに依頼するメリット 
    3.1 ユーザーの立場で考えてくれる
  3.2 幅広い知識 

4 不動産エージェントの底力を発揮する、注文住宅建築   
    4.1 細やかなヒアリング
  4.2 ユーザー目線での提案をしてくれる
  4.3 土地の提案をしてくれる
  4.4 設計提案をしてくれる

5 注文住宅と建売住宅の違い 
  5.1 設計の自由度  
  5.2 建築費用 

6 「エージェントの注文住宅」だから出来ること 
  6.1 使い勝手の良い家 
  6.2 美しい家 
  6.3 高性能の家 
  6.4 コストの相談も可能

7 家造りと「人」 
  7.1 家造りは「人の仕事」
  7.2 「人を選ぶ」ことが大切

8 選ぶポイント、家造りは物件の質かエージェントの質か 
  8.1 設備が良くてもダメな家がある
  8.2 良いプロデューサーが必要
  8.3 質の良いエージェントが優先される 

9 良いエージェントと会うために 
  9.1 ネットなどでは探せるが… 
  9.2 エージェントとの仲介者が必要

10 まとめ  


 

1 不動産の相談はどこにするか


冒頭にも挙げた通り家造りにはプロへの相談が欠かせません。家造りには不動産だけでなく他の周辺知識も必要だからです。そこで、ここでは従来のルートとなる不動産会社、そして住宅会社との相談と、不動産エージェントとの相談を比較してみましょう。



不動産会社

不動産会社は家造りにおいて、最もポピュラーな相談先と言えるでしょう。不動産会社は賃貸にしろ売買にしろオールマイティーに対応してくれます。特に、周辺地域の不動産情報には非常に精通し、一般には知られていない情報まで持っています。

ただし、不動産会社の紹介する物件は限られることも多いです。と言うのも、不動産取引の業態としては自社物件を販売する傾向が高いからです。不動産取引では売買の立場によって仲介手数料の入り方が異なります。ですから、自社に有利な売買を狙って来ることがあり得るのです。

そうすると、不動産会社の仲介する家は顧客にとってはベストでは無い選択にもなり得ます。相談する会社にもよるでしょうが、最高の住宅を手に入れることにはならないかも知れません。



住宅会社

住宅会社もポピュラーな手段です。良い例が住宅展示場の見学。住宅会社の最高の商品が並んでいるので、ある種の異空間の様にも思えます。

そして、最近の住宅会社には土地まで世話をしてくれるところもあります。不動産会社を兼務する様な会社もあり、家造りの一切を任せることも可能でしょう。

しかし、住宅会社の営業マンは自社の製品しか紹介しません。鉄骨系プレハブメーカーであれば鉄骨造の住宅を、ツーバイフォーのメーカーならばツーバイフォー住宅ばかりになってしまいます。

そのため、住宅会社に相談したとしても、そのメーカーの商品を選ぶ形になり、ベストな選択になるとは限らないとも言えます。



不動産エージェント

さて、不動産のプロは不動産会社や住宅会社の営業マンだけではありません。不動産エージェントもいるのです。

不動産エージェントとはあまり馴染みの無い立場の人かも知れませんが、不動産会社や住宅会社の営業マンとは違う立場の不動産のプロです。

後述しますが、不動産エージェントは自分の立場よりも顧客の立場を尊重する不動産のプロです。はじめてのマイホーム造りであっても、安心して相談することが出来るでしょう。



2 不動産エージェントとは何か

ここで不動産エージェントとは何かについて紹介します。





「顧客本位」の不動産の専門家

不動産エージェントは不動産のプロ。ただし「顧客の立場に立ったプロ」と言うことが出来ます。

一見すると不動産会社や住宅会社の営業マンと同じ様に見えるかも知れません。双方とも不動産に精通していますし、顧客のために様々な物件を紹介するからです。

しかし、不動産エージェントは社会的な立場としては個人事業主です。ですから、企業の不動産販売とは関係無く、言わば中立的な立場とも言えます。



不動産会社の営業マンとの違い

ここまで見てみると、不動産エージェントは不動産会社や住宅会社の営業マンとあまり変わらない様にも見えます。しかし、基本的な立場が企業に属さないので、より顧客に近い立場に立てます。

例えば、不動産会社にしろ住宅会社にしろ、基本的には紹介するのは自社が携わった物件です。と言うのは企業は基本的には自社物件を販売して利益を上げているから。他社の物件にも携わるでしょうが、利益の面でメリットが小さくなり、手薄になりがちです。

その点、不動産エージェントは企業に属さない「顧客本位」の立場です。企業の利益や立場に関係無く動くことが可能なので、企業の販売戦略とも関係の無い「顧客にとって最善の物件」を提案してくれるのです。



3 不動産エージェントに依頼するメリット


それでは、不動産エージェントに家造りを依頼するメリットにはどの様な点があるのでしょうか。





ユーザーの立場で考えてくれる

先にも挙げた様に「ユーザーの立場」を考えてくれる点とも言えます。

これは住宅の具体例を挙げると、よりハッキリと分かると思います。

例えばバリアフリー住宅。バリアフリーは不動産会社や住宅会社からすれば「バリアフリーの設備や仕様」を追加すれば、それで達成出来る…と考えるかも知れません。

しかし、バリアフリーを顧客の立場から考えるならば、設備の仕様までも変わって来ます。スロープなども単に設置するだけで無く、ユーザー本人の使い勝手だけでなく介護者までも考えてくれます。

これは顧客との密なヒアリングによって可能となる物。不動産会社や住宅会社ではカバーが難しい面とも言えるでしょう。



幅広い知識

不動産エージェントは非常に幅広い知識を持つことも特徴です。

これは特に住宅会社の営業マンと比較すると分かります。

住宅会社の営業マンは自社の製品に関しては詳しいでしょうが、他社の製品は詳しいとは限りません。例えば鉄骨系のプレハブメーカーの営業マンはツーバイフォー住宅まで知っているとは限らず、知識に偏りがあるのです。

その点、不動産エージェントであれば様々な企業の製品を熟知しています。顧客に対して最適な物件を選ぶことが出来るのです。



4 不動産エージェントの底力を発揮する、注文住宅建築


ここで不動産エージェントの活躍の具体例を紹介します。

住宅の範疇はいくつかありますが、顧客の立場を最も尊重してくれるのが「注文住宅による家造り」です。





細やかなヒアリング

注文住宅のプランニングは非常に細かい部分までしなければなりません。設備や内装、そして外構に至るまでも顧客の意志を尊重しなければならないのです。

さて、不動産エージェントは顧客の立場に立ったヒアリングをして、顧客の意志を最大限に活かしてくれます。

その点、企業の担当者は顧客から聞いた意見を自社の製品の中で考える場合があります。これは顧客の立場で…とは言いにくいです。やはりヒアリングに関しても不動産エージェントの方が優位に立つのです。



ユーザー目線での提案をしてくれる

不動産エージェントはユーザー目線で提案してくれる点でも有難い存在です。

先にも挙げたバリアフリーの点でも挙げた様に、「ユーザー目線で検討してくれて、しかもユーザー目線での提案」をしてくれるのです。

例えば、一般の家造りの場合には、最初から建設会社が決まっていることも少なくありません。しかし、不動産エージェントは住宅会社の選定から相談に乗ってくれます。



土地の提案をしてくれる

土地選びは非常に大切です。土地の条件によっては住みにくくもなるからです。

しかも、土地は資産価値にも関係して来ます。次の世代に遺すことを考えても土地は重要なのです。

しかし、土地選びは適当に行われることが意外にあります。「自社物件だから」「手っ取り早く売れるから」などの理由で売られることもあり得るからです。

さて、不動産エージェントはこの様な条件をトータルで考えた上で土地を提案してくれます。利便性だけでなく後世に遺す観点でも有利な土地を選んでくれるのです。



設計提案をしてくれる

建物の設計も非常に大切です。間取りにしろ設備にしろ生活にダイレクトに影響するからです。しかも、設備は高級・中級・普及のグレードがあるため、予算と機能をトータルで考えなければなりません。

不動産エージェントはその部分も十分に検討してくれます。顧客にとって最適な間取り・設備を検討して、提案してくれることでしょう。




5 注文住宅と建売住宅の違い


不動産エージェントが注文住宅で底力を発揮するのは前述の通りですが、注文住宅の特徴とは何でしょう。

建売住宅の特徴と比較してみましょう。





設計の自由度

まず挙げられるのが「設計の自由度」です。

建売住宅は間取り・設備の両方が最初から決まっている物。購入の後でオプション的に変更することは可能ですが、基本的には変えられません。

しかし、注文住宅は異なります。設計の自由度が高いのです。ほとんど白紙の状態から間取りも設備も設定するので、顧客の意図を反映しやすい点が大きな特徴です。

不動産エージェントが力を発揮するのが「顧客と寄り添った家造り」です。設計の自由度を最大限に活かしながら、顧客に最適な家造りを提案することが可能なのです。



建築費用

費用面を考えるならば建売住宅に軍配が上がります。設備もコストパフォーマンスの高い物を最初から設置してある場合も多く、トータル的な価格を下げているのです。

注文住宅は言わば一品ものなので、そこまでのコストダウンは望めません。しかし、顧客の予算に合わせた家造りは、ある程度は可能です。

不動産エージェントは顧客の予算を十分に考えた提案。建売住宅の様に安く上げることは難しいかも知れませんが、顧客に寄り添った価格で提案をしてくれます。




6 「エージェントの注文住宅」だから出来ること


ここでは「エージェントの注文住宅」だから出来ることを取り上げてみましょう。






使い勝手の良い家

先にも挙げた通り、不動産エージェントが造る家は顧客目線の家です。そのため、使い勝手を良く考えた家を提案してくれます。

家は千差万別で、その家族に合わせなければなりません。育児に特化した家、バリアフリーに特化した家など、住宅のニーズは世帯単位に異なります。

このニーズに応えるには顧客の側に立たなければなりません。不動産エージェントだからこそ可能とも言えるのです。



美しい家

美しい家を造るのにも不動産エージェントは活躍します。特にオリジナリティ溢れるデザインとする場合などは有利です。

この点、住宅会社によっては自社の資材の在庫や商流などによっても決めることもあります。

しかし、不動産エージェントは住宅会社の選定から行うので、顧客のニーズに合わせたデザイン性の高い家を造ります。



高性能の家

住宅には様々な機能があります。耐震性、耐風圧、気密、水密、省エネ…数えたらキリが無いことでしょう。

さて、不動産エージェントの造る家は基本性能も高いです。住宅そのものに精通しているので、顧客のニーズに合わせた高い性能の家を提案してくれます。



コストの相談も可能

住宅の性能を上げてしまうと、それに合わせてコストも上がってしまいます。住宅は性能とコストのバランスが大切なのです。

さて、不動産エージェントはコストの相談にも乗ってくれます。住宅にはあまり重点を置かない部分がある物ですが、その様な部分を中心にしてコストを下げ、全体のバランスを取ってくれるのです。




7 家造りと「人」

ここでは家造りと「人」を改めて考えてみたいと思います。





家造りは「人の仕事」

最近は家造りの様々な場面でコンピューターが登場し、昔では考えにくかった様な高性能の家が出来ています。設計だけでなく構造計算なども高度になり、耐震性をはじめとする基本性能が大きく上がったと言えるでしょう。

しかし、家造りは機械の仕事ではありません。人が顧客と向き合い、その要望を聞き取り、家に反映させてこその家造りとも言えるのです。



「人を選ぶ」ことが大切

この様に、家造りは人による仕事です。ですから、顧客の立場としては、良い人に家造りを相談する必要が出て来ます。仮に依頼する人を間違った場合には、せっかくのマイホームが台無しにされてしまうからです。

そのためにも「人選び」は非常に大切になります。

これは不動産エージェントに依頼をする時も同じです。不動産エージェントであっても千差万別、自分に合う人と合わない人が居るので、自分に合う人を選ぶことが大切なのです。




8 選ぶポイント家造りは物件の質かエージェントの質か


それでは、家造りを考える上では「物件の質」を追求すべきか、それとも「エージェントの質」を求めるべきか、どちらがベターなのでしょうか。



設備が良くてもダメな家がある

物件の質を求めるのであれば、質の良い素材と性能の良い設備を使えば良い家が出来ると考えられます。…しかし、実はそれだけではダメな場合もあり得ます。「良い材料」を使ったとしても「良い家」が出来るとは限らないのです。

例えばバリアフリーに特化させようとした場合、設備をいくら良くしたからと言っても、気配り抜きにしては良い家は出来ません。利用者の動きだけでなく、介護者の動きまでも計算に入れる必要があるからです。そして、その部分の判断こそが「人の仕事」と言えるのです。



良いプロデューサーが必要

家造りは「人の仕事」なのですが、人間が仕事に当たる以上がどうしても良し悪しが出てしまいます。人によって得意分野と不得意分野があるからです。人によって内装が得意、あるいは設備が得意、と言った具合になってしまうのです。

しかし、パーフェクトは無理としても「自分に合う良いプロデューサー」を見つけることは不可能ではありません。最高の住宅を提供してくれる人材に出会うことは可能なのです。



質の良いエージェントが優先される

この様に家造りは「良い人材との出会い」がカギなのです。

さて、これを不動産エージェントに置き換えるならば、「良いエージェントとの出会い」が家造りの大きなポイントと結論づけられます。つまり、物件探しには「良いエージェントを探すこと」が優先されるのです。

敏腕のエージェントは顧客のニーズや背景までも汲んでくれます。顧客にとって最高のマイホームを造ってくれることでしょう。




9 良いエージェントと会うために

家造りのポイントは良いエージェント探しなのですが、エージェントを見つけるためにはどの様にしたら良いのでしょうか。



ネットなどでは探せるが…

「不動産エージェント」と言うキーワードでネットを検索すると、案外見つけることは可能です。

ただし、検索結果を見てみると不動産エージェントとの仲介会社を指していることに気が付きます。

不動産エージェントの浸透は本格的では無いとも言えそうです。ダイレクトに見つけるためには、もう少し時間が必要となるでしょう。



エージェントとの仲介者が必要

では現実的に不動産エージェントを探すためには…これは前述のエージェントの仲介会社が大きな力となります。

ただし、エージェントを紹介するのであっても単に紹介しっぱなしでは片手落ちです。

仲介会社と協力して顧客サービスに注力してもらわなければなりません。

エージェント仲介会社によっては、土地探しや設計なども行ってくれるところもあります。

サービスが良いのでオススメです。




10 まとめ


不動産エージェントについて取り上げました。家造りは「人の仕事」であることだけでなく、不動産エージェント選びも大切であることが把握出来たことでしょう。

家造りは一生に一度の買い物と行っても過言ではありません。より良い家造りのためにも、より良い不動産エージェントを見つけましょう。そのためにはエージェントの仲介会社への相談も大切。ぜひとも仲介会社と相談してみましょう。



 

この記事を書いた人










松下 尚士

RISOREAL(リソリアル)の創業者兼CEO。

工務店、不動産仲介会社、設計事務所を経て独立。

不動産トラブル、優良な取引を目指し日々奮闘中。

これまで不動産エージェントとし、600件以上、請負契約・施工会社の紹介として300件以上の実績をもつ。

現在はInstagram・TikTokを日々更新中。












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